第16話 蝶の羽化
ミノが静かな「さなぎ」の中で休んでいると、ある日、不思議なことが起こりました。殻の中がほんのりと温かく輝き始めたのです。まるで光がミノを包み込み、「そろそろ新しい世界へ出る準備をしなさい」と言っているようでした。
ミノはこの変化に少し驚きましたが、心の中には「今だ」という強い気持ちが湧き上がってきました。殻の中で感じた家族の愛や、自分を信じる力が、ミノを新しい姿に導いているのだとわかりました。
ミノはゆっくりと手を伸ばして、殻の内側に触れました。すると、殻がポキッと音を立ててひび割れ始めました。「外に出るんだ」と心で強く願った瞬間、殻が少しずつ開き、光が差し込んできました。
殻の外の世界はとても明るく、美しい光があたり一面に広がっています。ミノはその光に誘われるように、殻を少しずつ押し広げて外へ出ていきました。
ミノが殻から出た瞬間、自分の体に変化が起こりました。腕や足が軽くなり、背中から美しい羽が生えてきたのです。その羽は虹色に輝いていて、まるで家族の愛とミノの強さが形になったようでした。
「これはぼくなの?」とミノは驚きながら羽を広げました。羽からは温かいエネルギーが流れ出し、周りの空気がきらきらと輝きました。ミノは自分が蝶の姿に変わったことを知り、新しい自分の力を感じました。
ミノはそっと羽を動かしてみました。ふわりと空中に浮かび上がり、まるで空を飛ぶように自由に動けることに気づきます。「これが新しいぼくの力なんだ!」と胸が高鳴りました。
羽を動かすたびに、まわりに輝く光の粒が広がっていきます。その光は、見ているだけで元気や安心感を与えるような不思議な力を持っていました。「この力で人々を助けられるかもしれない」と、ミノは新たな使命感を抱きます。
ミノが空を飛んでいると、遠くから天使たちの声が聞こえてきました。「よくここまで来たね。君は新しい自分になったんだ。」
天使たちはミノの変化を祝福し、「その羽には家族の愛、君自身の成長、そして世界を癒す力が込められている」と教えてくれました。「これからは、その力を使って自分だけでなく、周りの人たちも幸せにしていけるよ。」
みのはその言葉にうなずき、天使たちに感謝の気持ちを伝えました。「あなたたちのおかげでここまで来られました。これからはぼくが、この力をみんなのために使います。」
ミノは羽を動かしながら、次々と新しい力を発見しました。羽の輝きには癒しの力があり、傷ついたものや悲しみを抱えた人々を優しく包み込むことができるのです。また、ミノの心が前向きであればあるほど、羽の輝きはさらに強くなり、その力でどんな闇も追い払うことができることを知りました。
「これがぼくの新しい使命なんだ」とミノは心の中でつぶやきました。「家族の愛を受け取ったように、今度はぼくがその愛を広げる番だ。」
蝶の姿となったミノは、空高く舞い上がり、輝く世界を見渡しました。これからは、この羽の力で世界を癒し、新たな冒険に挑む決意を固めます。
「新しいぼくとして生きていこう。これから出会うすべての人たちに、この力で幸せを届けたい。」
こうしてミノは、再生と進化の旅を続けるのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます