星空のような海に誓う

こむぎ

第1話 不思議な水槽

今日私は職員室に寄ってから帰る。


何故なら授業で集めたプリントを


担任の机の上に


置いとかなければいけないからだ。




最悪...今日は早く帰れると思ってたのに。


しかも昨日なんて


委員会で帰るの遅くなったし...。


最近運悪いな~...。


そんなことを考えてたら


すぐ職員室に着いたので


私は机の上にプリントを置いた。




「やっと帰れる..」


そう思いながら玄関に向かうと


理科室の机の上に水槽が置いてあるのが


見えた。


しかも普通の水槽じゃなくて


不思議な雰囲気を纏っていた。


水槽には水が入っているようで


私は誰かが水を捨て忘れたと思い、


理科室に入りその水槽の水を流そうとした。


が、水は一向に水槽から出てこようとしない。


不思議に思った私は水槽に手を入れてみると


水槽の中には一滴も水が入っていないように


感じた。


「え...?」


でも確かに水槽に水は入っているように見える


「疲れてるのかな....」


そんなこと言いながらチラリと


時計を見るともう下校時間になっていた。


「やば...!」


私は小走りで下校した。




その日からだった。


私が不思議な夢を見始めたのは。

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