第12話
夜の図書館は当たり前だが鍵が閉まってる。
だが、幽霊にそんなのは関係ない。
壁を通り抜けて前の場所に向かう。
「壁、通り抜けるのって変な感じ...」
ブツブツと独り言を漏らしていると
また、後ろから視線を感じた。
振り返ると男性と目が合った。
だが、遠すぎてあまり見えない。
もしかしたら何かと見間違えたのかもしれないが...。
「お、あったあった」
そう言って私は新聞を読む。
【あるSNSで『花火が怖い』という内容の
投稿をすると翌日にその人が亡くなるという
事件。
多くの死者が出た事件だった。
犯人は、投稿で話していた花火大会を
台無しにしようと考えていた模様...。
だが、亡くなった投稿者たちの遺体が
見つかっておらず、今も迷宮入りしている。】
ブツブツと声に出しながら読むが、
所々におかしいところがある。
犯人は花火大会を台無しにしたかったのに、
なんで似た考えを持つ人達を殺したのだろうか。
普通なら、『花火が綺麗』っていう投稿を
している人を殺すと思うんだけど...。
そういえば、
なんで陸久はこれを隠したんだろう?
あれ?
待って?
私、陸久に会った時に
花火好きかっていう質問されたような...。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます