第10話
*****
「ゆーり、疲れた…ちょっと休憩しよう」
春休み…二人でカメラを持って梅の花が綺麗に咲いている公園に来ていた。公園と言っても少し山を登らなくてはいけなくて…
ここの梅の花が綺麗だとSNSで見た情報を由吏に伝えると、自分一人で行くと言い出したので…もちろん私も同行すると言って、二人で山を登って居たのだが、、
「……さっき休んだばかりだろ。俺一人で行ってくるから、胡桃はここで待ってて」
なんて言って、平気で置いていこうとするので慌てて後を追いかけるようにしてついて行く。
「由吏、待ってよ…歩くの速いっ」
「遅ぇな…だから、一人で行くって言ったのに」
入部してから半年…付き合って約一ヶ月。名前で呼びあったり一緒に帰ったり…お昼を共にすることはあっても、、手を繋いだことは一度もない。
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