蒼き風の軌跡 — 第7話: 闇の影(後編)

▢▢▢ 反撃の光 ▢▢▢


絶望の闇に包まれる中、隼人は必死に意識を集中させた。風が封じられても、まだ戦いの炎は消えていない。


「諦めるな…風は俺たちの中にある…!」


澪もまた、目を閉じて心の奥に眠る力を呼び覚まそうとしていた。


その瞬間


彼女の脳裏に古代の言葉が響いた。


『光と風は共にあれ…二つの力を合わせ、闇を裂け』。


思わず心に刻まれた言葉をつぶやき、無意識のうちに力が解放されていく。その時、彼女のペンダントがかすかに光を放ち始めた。


「この光…まだ希望はある!」


二人の心が一つになった瞬間、風と光の力が共鳴し、周囲の闇を切り裂くように輝き出した。


▢▢▢ 決戦の幕開け ▢▢▢


冥闇(めいあん)の司祭ルザールは冷ややかな表情を崩さなかった。


「なるほど…だがその程度でこの闇を超えられると思うか?」


彼は暗黒の杖を振り上げ、無数の闇の触手を再び解き放った。しかし、隼人と澪の力はすでに覚醒していた。


「風刃・双影(ウィンド・ツインブレード)!」


隼人が双方向から風の刃を放つと、澪はペンダントに手を当て、覚醒した力を感じ取った。


『光の力は守るだけじゃない…!』


彼女は新たな言葉を思い浮かべ、力を攻撃に転じた。


「光の護り・烈閃(ライト・フラッシュ)!」


眩い光の槍が闇を貫き、闇の触手を次々と切り裂いた。


「これが…俺たちの力だ!」


▢▢▢ 勝利の代償 ▢▢▢


ルザールは苦悶の表情を浮かべながら膝をついた。しかし、完全に倒されたわけではなかった。


「風と光の力…だが次はそうはいかない。」


闇の霧が巻き起こり、彼の姿は消え去った。


「消えた…?」


警戒を解かないまま隼人と澪は辺りを見回したが、すでに闇は消え去り、森に穏やかな風が戻っていた。


「今のは…ただの序章かもしれない。」


澪は静かに呟いた。二人は心に新たな決意を抱き、次の目的地へと歩みを進めた。


続く・・・

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