蒼き風の軌跡 — 第3話: 運命の選択①
2040年、風間隼人は突如街を襲撃する黒羽(くろばね)組織の部隊と対峙する運命に立たされていた。手には青白く輝く「風の加護」の紋章が光り続けている。
▢▢▢ 迫り来る危機 ▢▢▢
「隼人、逃げるのよ!」
母の彩乃(あやの)が必死に叫ぶが、隼人は一歩も退かない。家の前に迫る黒羽の戦闘部隊。その瞬間、敵の一人が隼人に向かって突進してきた。
「危ない!」
母の声が耳に届くと同時に、隼人は反射的に手を前に突き出していた。思わず強く祈るような気持ちが心を満たす。その瞬間、胸元のペンダントが青白く輝き始め、手の紋章と共鳴するように光を放った。すると、青い光が激しく輝き、目の前に渦巻く風が発生。突進してきた敵は吹き飛ばされた。
「…これって?」隼人は胸のペンダントにも視線を移し、なぜ光っているのか理解できずに戸惑った。
驚愕する隼人は、手に浮かぶ紋章の輝きに息を呑んだ。
▢▢▢ 初めての戦い ▢▢▢
黒羽の部隊が突撃を開始した。その瞬間、隼人の体が軽くなり、風が彼の周りを旋回する。
「…来い!」
無意識のうちに紋章に力を込めると、風の刃が鋭く放たれ、敵を怯ませた。
しかし、攻撃は止まらない。敵の指揮官らしき人物が冷たい声で命令を飛ばす。
「全力で抑えろ。逃がすな。」
隼人は疲れを感じつつも、体が限界を超えて動いているようだった。
▢▢▢ 謎の救援者 ▢▢▢
敵に囲まれた隼人が絶体絶命の状況に追い込まれたその時、空を裂くような雷鳴が轟いた。青い光とは対照的な雷の閃光が戦場を照らす。
「誰だ…?」
視線を向けると、鋭い目つきの男が立っていた。黒いコートを羽織り、手には風雷の双刃が輝いている。
「お前が…風間隼人か。」
嵐夜誠司(あらや せいじ)が静かに呟いた。新たな出会いが隼人の運命をさらに揺るがすことになる。
▢▢▢ 運命の交錯 ▢▢▢
「お前…誰だ?」隼人は荒い息を吐きながら問いかけた。
「俺は嵐夜誠司。お前を守る理由はないが…今は敵じゃない。」
誠司は無言のまま風雷の双刃を構え、一瞬で敵を数人倒した。その圧倒的な力に隼人は息を呑む。
「どうする?ここで終わりたいなら見ているだけだ。」
隼人は震える手を握りしめ、再び立ち上がる。「まだ…終わるわけにはいかない!」
戦いの渦の中、風と雷が交錯し、運命の新たな幕が開かれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます