第4話

本当、慧悟さんは優しいと思う。




そう言ってくれると、安心して皇蓮楼に行けるものね。




でも、だからといってそれに甘えてばかりもいけない。




私も慧悟さんと結婚するということは、つまるとこ……妻になる訳で。




家の事を任されるのだから、しっかりしなくちゃいけない。




だから…………




「……慧悟さん、私がんばります!」




今の私には、新たな生活に向けて意気込むだけ。

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