第255話
「……真在子、こっち向いて。」
磨奈珂さんにそう言われて顔を向けると、ほっぺを摘まれた。
「しっかりしなさい!母になったんだからそんな事ぐらいで気を落とさないの。」
『は…い………』
「言いたい事や聞きたい事は、明日本人に遠慮せずにぶつけなさいね!」
『ありがとうございます…』
「そうそう、やっと笑顔になったわね!さっきまで上の空って顔してたから、ついつねっちゃった……痛くなかった?」
『えっ?ぜんぜん…痛くなかったです。心配かけてばかりでご免なさい。』
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