七十七
第250話
「またか………」
何度か真在子に渡しているシャツが、渡した時と同じままの状態で戻ってくる。
手紙は普段の日常を綴った内容で、特に変わった様子は無い。
なら、一体どうしたと云うのか?
トントン………――――
“慧悟さん、中に入っていい?”
「ああ……」
ガタン……―――
『まだ寝ないの?』
「嫌、もう寝るとこだ。」
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