第227話

駅から出たとこの近くに、ショッピングビルがあってその中の上の階にあるそこは、学生のたまり場みたいにみんな寄る場所。




初めて行くわけじゃ無いのに






すでにひどく懐かしい。




沢山の人たちが行き交う中で歩いてるだけなのに




それさえも懐かしくて感傷に浸ってしまう。





忘れかけていたこの時代の感覚を思い出していく。





東京は本当に人が多い。




雑居ビルが群がりコンクリートの匂いが春風にのって空へと駆け巡る。





見上げてみれば広いと思っていた空がこんなに狭かったなんて事にも真新しい発見になってる。

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