第216話

「うん、きっと喜ぶよ!」




“アハハ、そうだと良いけどね。それじゃあ、電話しますか?!”




「うん!」





バッグから携帯を出して、ママの番号を探す。




そして私と沙来は、お互い反対方向に歩きながら携帯を耳に当てた。







トゥルルル……トゥルルル………




トゥルルル……トゥルルル……――




「あっ、ママ?」

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