第191話

「ええ、慧悟さんの家でね。もちろん夜も……」




『慧悟さん…そんな事言ってない。』




「きっと真在子さんの事、気を使ったのよ。一応お腹の子のために。」




『…………』




「それでね…出来れば堕してほしいの。」




『えっ??それは…出来ません。この子は慧悟さんとの大切な命なんです!』




「そうよね、私個人の気持ちで堕ろすのは気が引けるし、無闇に命を粗末にはしてはいけないものね……」




『……この子は……私が』




「それでね、考えたの。もし無事に産まれたら、私と慧悟さんで育てるわ。もちろん、大切に可愛がる、慧悟さんの子だから。」

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