第183話

「逝ったか………」





意識を手放し横たわる真在子を抱き締めると、さっきまでの彼女の気怠い甘い声が頭の中に木霊する。




こうして腕の中で安心した様に眠る真在子が愛おしい。




そんな彼女を見れば見る程に、このまま連れて行こうかと思えて仕方が無い。





他の男に……顕司に触れさせ無い様に。





誰にも…………

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