七十二

第131話

『慧悟、綾子ちゃんとはどうだ?』




「特に変わりは無い……其れより、真在子は元気だったか?」




『ああ、至って元気だったよ……只、耳に入れておきたい事が在る。』




「何か在ったのか?」




『…真在子ちゃんの元に、顕司が出入りしてる。一応名目は産婦人科医としてらしいが。』




「……………」





『沙来から聞いた話に拠れば、慧悟が来れない事を知って妊娠初期の真在子ちゃんを一人にして置け無いからだと言ってたらしい。まっ、そう云われてみれば納得が行か無い訳では無いけどな。』

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