七十

第88話

「帰って良いぞ。」




『はい……では失礼します。』




パタン………――――





検診が終わり診察室から出る。




今日、顕司さんの態度が素っ気なく感じるのは気の所為かな??




二日に一度、夜来てくれてるけど、すぐに寝てしまうし…………





もしかしたら知らずに失礼な事したりしてたかな?




私は病院の外で待つ車に乗った後も、屡々(しばしば)思案していたけれど思いつかず、後で聞いてみようと思い考えを止めた。




そして皇蓮楼に着くまでの間、瞼を閉じ窓から入る風を感じていた。

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