第20話

でもただ私も指をくわえて待ってるだけなんて嫌だから、親同士が決めたように見せかけて婚約を取りつけた。




いくら慧悟さんとはいえ、簡単には断れないもの。




お互い華族同士で申し分ないし、何より周りの皆さんからも納得してもらえてるんだから。






「綾子、待ったか。」




『慧悟さん……ううん、ちょうど授業も終わって来たところよ!』




「そうか、なら行くぞ。」




そう言うと慧悟さんは折り返して歩いて行ってしまう。

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