第2話

(あれ?……慧悟さん、帰ったのかな………)




隣に居ない事に気付いた私は、立ち上がり座敷へと移る。




そこには慧悟さんが着ていた着物が脱ぎ捨ててあるのを拾い、自分に羽織った。




久々に慧悟さんの着物に包まれて心地良い。




しばらく浸っていると、机の上に一枚の小さな紙が置いてあったので、つかさず手に取った。

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