第参章 宿命の志

三十九

第1話

「……………」




『真在子、どうしたの?あっ、もしかして恋わずらい!?』




「………沙来、私決めた」




『?!』




「明日慧悟さん来るから、伝えようと思う。“準備ができました”って」




『真在子、とうとう決心したの!?』




嬉しそうに私に抱きつく沙来。

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