中3で大阪の中学に転校することになった、うち。

中2の終わりで、沖縄から大阪の中学に転校することに...


担任の知念先生は

中学3年間で、その子の弱点を強くしていきたい!

って、みんなのこと考えてくれてる先生。

だから、うちの転校に対しても、先生、めっちゃ残念そうに思える。


きっと知念先生は、うちのことも

中学卒業までに、弱点を強いものにしていきたい!

って、思ってくれてたから...


知念先生は、普段から、うちに対して、みんなの前で、もっと発言するようにと仕向けてくれていた。

うちの弱点を見抜いていた。

毎日いつも、授業中やホームルームとかでも、何かと、うちに発言のきっかけを作ろうとしていた。うちにも、いつも、先生のそういうところ、めっちゃ感じていた。

うちの弱点を中学卒業までに逆に強いものにしてやろう!

って、常に考えてくれてた。

それは、うちだけでなくて、みんなそれぞれに対して考えてくれてたから知念先生すごい。


中学最後の日には、色紙に描かれた、みんなのうちへのメッセージ文を先生はうちに渡してくれた。

うちも知念先生と卒業までいっしょに過ごしたかった。

きっと卒業までには、うちの弱点も強いものになってるんだろうな~って。

知念先生といっしょなら、出来そうな気してた。

知念先生は、うちに対して、学校の行事である、離島でのキャンプとかにも、もっともっと積極的に参加するようにと仕向けてくれてたし...


好きなこととか得意なことは、ほっといても、自分で伸ばしていけるから、先生は、弱点を強くすることに目を向けてくれてた。


志伊良さんや美術部のみんなも

「大阪に行っても面白い絵を描いてね」

って言ってくれた。


ここの中学では、毎年夏休みに希望者はロサンゼルスに留学するみたいなんだけど、たぶんみんな3年生っぽいから、うちも行くなら来年なんだな~って思ってた。

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