第17話



「なんか用?」



遼馬「ちょっとな?興味あんねん、珠に。」


と、そんなことを言ってくる。


興味とは、どういう意味だろうか?

私なんかただの転入生。


「私は用もないし、特に興味もないんだけど?」



遼馬「ほんまに素っ気ない子やなぁ~?ちょっとは興味持ってくれてもええやん?」



なぜ、つい数時間前に会っただけのただのクラスメイト且つ、”男”に興味を持たないといけないのか。



私には理解が出来ない。


遼馬「まぁ、うん、興味なくても別にええねん。」


「は?」

思わず、素でそれが出てしまう。



遼馬「やから!興味も何もなくてええから、何でもええから俺に着いてきて?」



そんな訳の分からないことを言い、背中を押されどこかへ連れて行かれる。


背中に触れられる瞬間、身体に一瞬だけグッと力が入る。

そう、一瞬だけ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る