第15話 年末の休日

先週から、

休日は正月の準備を行なっています。

稲刈りの時に干しておいた藁で、

正月飾りを作るのが毎年の恒例行事と

なっており、祖父が亡くなった後、

勝手によりが引き継いで行なっている、

ただの趣味です。

道の駅などに出荷しているわけではないので

ひと月かけて、ゆっくり自分の家の分だけを

作るのです。

よく、他所様に写真を見せびらかしては、


うちの分も作ってよ!


玄関飾りなどは1万円を頂いても

割に合わないので絶対に嫌です!


という会話を繰り広げ、

自尊心を高めています。

また、製作中はよく、

大好きだった祖父のことを思い出し

ナイーブな気持ちにもなります。


が、稲刈り後よく晴れた日に

藁を干してよく乾燥させるところから始まる

労力を考慮すれば

買ったほうがずっと安いことは、

言うまでもないことです。

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