第7話、メイドメシマズ奉仕
メイドだ、メイドだ~
メイドになるのだ~
白い~メイドの~ジャングル~に~
私は、”メイドの穴唱歌”を口ずさんだ。
”月刊メイド”を街のブックスタンドで買う。
秘密結社、”メイドの穴”が刊行しているメイドの専門誌である。
表紙にホワイトプリムをつけた水着のお姉さんの写真。
ペラペラとめくる。
”ルリ・フローレス・キザクラ”
月別、メイド
――ふふ、ドラゴンとゴブリンキングを討伐したら当然か
さて、”メイドの穴”とは何なのか、少し説明しておこう。
”貴人の側にメイドあり”
王侯貴族や、王宮、貴族の館の全てにメイドはいる。
たしか、そのメイドたちを使い、国や社会にあ~んなことやこ~んなことをしてしまおうとして作られた秘密結社。
それが秘密結社、”メイドの穴”であるはずだ。
他にも色々やっているようだが細かいことは忘れた。
勉強は苦手である。
”メイド殺法”の使い手である紋付メイドの育成もここで行われる。
私のメイド殺法は、師匠である、”メイドチョー”フローレスに教わった。
ちなみに、私は、”オールワークスメイド”だ。
メイド
メイド
メイド
以上のメイド
さらに、外法である、メイド
何もないところで転倒する訓練も受けた。
”ドジッコメイド”にも完璧に対応して見せようっ(キリッ)。
一部のご主人様に絶大な
色々考えながら歩いていたら、ギルドの建物まで来た。
ドラゴンとゴブリンキングで結構な賞金が出たので、まあ暇つぶしである。
エリザベスにでも相手してもらおう。
「だから、仕事中だって」
「それと、お茶に誘うんだったら紅茶くらい用意しなさいよ」
エリザベスは紅茶派である。
バアンッ
ギルドの扉が勢いよく開いた。
「ここに、メイドはいるかっっ」
年若い女性の声。
入口を振り向くと背の低い、”メイド”が大きな声を出していた。
私も含めて、ギルド内の人間すべてが入口の女性を指差した。
「私以外でだああっ」
入口のメイドが地団駄を踏んだ。
一瞬、”メイド影隠れ(インシャドウ)”で姿を消そうかと思った。
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