第260話 ※特殊な訓練を受けた者たちによる遊びです。真似しないでください
※タイトル長くて表示しきらないので、ここに掲載します
タイトル
※特殊な訓練を受けた者たちによる遊びです。真似しないでください
このままクラウを使い続けてもいいが、うるさくて気が散りそうなので師匠に向けてぶん投げ、神剣レバンティンを抜き放つ。
師匠は
「――やかましい!」
『ぎゃーす!?』
聖剣クラウの剣身を殴っていた。グーで。いや人間が素手で殴ったところで剣がどうにかなるはずがないのだが……なんか、一瞬曲がらなかった? ヘコまなかった? 大丈夫かクラウ……?
『あわわわわ!?』
なんか別の意味で目を回してるっぽいクラウだった。
……ま、聖剣なら大丈夫だろ。
結論を出したところで、改めてナッちゃんと対峙する。うねうねとした動きを凝視し、見極める。
……ふーむ?
とりあえず、突撃してみる。
≪な!≫
ナッちゃんが両腕(?)の触手を伸ばし、俺を迎撃する。その触手をレバンティンで斬り、受け流してると――
「――むぅん!」
美女らしからぬ野太い声を上げて、師匠がナッちゃんの背後から斬りかかった。
『あばばばばーっ!?』
≪なー!?≫
叫ぶ聖剣と、叫ぶ邪神。なんというカオス……。
さすがの邪神でも聖剣を使えば斬れるのか、メッチャ痛がるナッちゃんだった。むしろよく両断されなかったな。
そしてナッちゃんの動きから確信する俺。
「ナッちゃん……お前――弱いな?」
≪ななっ!?≫
ガビーンとショックを受けるナッちゃんだった。
「いや分かる。お前さんは本来なら強いんだろう。怪しげな『力』を使えば、戦うまでもなく人を発狂させ、消し去ることもできるはずだ」
そう、装備品だけを残して消えた騎士団連中のように。
「だが、その強さが災いしたな……『力』に頼った戦いばかりしているから、真っ正面の戦闘経験が少なすぎるんだ。――お前では俺に勝てない!」
≪ななぁ!?≫
ガガーンとショックを受けるナッちゃんだった。案外ノリがいいのな?
「帰っていいっすか?」
そして意外とノリが悪いラタトスクだった。こいつ、あれか? 自分が中心にいないと楽しめない系か? なんて傍迷惑な……。
ちなみに他の面子の反応はというと、師匠は「ふっ、成長したなアークよ……」と満足げだし、シルシュは『これが我の惚れた男よ……』と腕を組んでドヤ顔をして、フレズは『さすが魔王様です』と目を閉じて何度も頷いていた。おもしれー女たち。
「くっ! ボクしかツッコミ役がいないっすね!?」
そして珍しい状況に追い込まれているラタトスクだった。おもしれー女。
≪ななー!≫
たわけたことを! みたいに叫びながらナッちゃんが触手の数を増やし、俺に向けて一斉に伸ばした。たぶん擦っただけで人間が肉塊になるほどの威力があるはずだ。
だが、威力があるだけの攻撃など、俺にとっては何の意味もない。
不規則な触手の動きを全て見抜き、滑らせ、ナッちゃんへの道を開く。
≪ななな!?≫
なんだとぉーぅ!? みたいな驚愕の声を上げるナッちゃん。そんな彼女の胴体(?)をレバンティンで斬りつけて――
≪――なーーーーーーっ!?≫
「ナッちゃーん!?」
なんか、燃えた。ナッちゃんが炎に包まれ火柱になった。
…………。
……うん、そういえば、レバンティンって延焼効果があったものな。正直すまんかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます