「ま、みーんなワシが悪いねん。さっさと酒をやめれば良かったんや。酒がもとで問題が起きて、さらに酒で憂さ晴らしし始めたのがあかんかった」


 その通りだろう。

 酒は愉しむものであって、依存してはいけない。

 それは生きる上で、酒に限らず全てについて言えるかもしれない。


「あのよー、ソーダ水をもらってええか?」

 僕は、冷蔵庫からよく冷えたのを取り出し、手早くグラスに注ぎコースターに乗せた。

 彼はそれに見入ると、おもむろにくちばしを差し入れ、すっと目を閉じる。

 その目の端から涙がこぼれる。

「ほんま、女房と息子には悪いことした」

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