ノーシア興隆期
OSOBA
孤独な軍人
氷上の自由
いつの時代も、繰り返されてきたことがある。異端の排斥だ。人類の所業の中でも最も合理化され、悪逆を極めたこの行為は現代にも無縁ではない。
自由の国、ノーシア連合共和国でもそれは変わらない。事件の発端はドルテア州の集落。ある夜のこと、黒服に帽子をかぶった男たちが集落の家の一つを訪ねた。木造で平屋の、連合でよく見かける形の住宅の主人がドアを開けた瞬間、彼は口を開けて仰向けに体を落とす。倒れた音に気付いたのかまたドタドタと音が聞こえる、消音機特有のピキッという音がしたきり周囲を再び静寂が覆う。
しかし、三十分もしないうちに大量の軍車両やヘリが集落の周りに集結し始めた。何事か、と家の外を眺める住人たちに目を光らせながら連合捜査局の捜査官たちは自身の失敗を悟るのだった。
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