第33話
「これ以上、この実験場の秘密を外部に洩らされてはマズイ。これまでやってきた事が全て無駄になってしまう」
喫煙スペースで煙草を吸いながら、作業員の
「ああ。国際社会の注目を浴びては駄目だ。この実験は国防の為にも、中止すべきではない」
富山と同じく喫煙スペースで缶コーヒーを飲んでいた作業員の
「その通りだ。もしかしたらアメリカをも凌ぐ、強力な兵器を作れるかもしれないしな」
富山は空中に漂う煙草の煙を眺めながら話す。
「しかも、核兵器以上のな」
飯田はにやりと笑う。
「しかし、あの地震研究者をどうにかしないと、厄介だぞ」
富山は飯田の方を向き、ワックスで固められた髪を撫で付けた。
「心配するな。もう手は打ってある」
飯田は不気味に微笑む。
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