第6話
夕食は途中のファミレスで済ませて、コンビニで缶ビールと缶チューハイ、スナック菓子を買い、二人は浴衣に着替え森本の部屋で乾杯する。
「とりあえず初日は無事終了した。君も初めての事ばかりで疲れたんじゃないか?」
森本が缶ビールを一口飲みながら畑伊織に話しかける。
「いえ、私はまだまだ動けますよ。明日からもっと本格的に調査したいです」
畑伊織は、部屋にあったコップにチューハイを注ぎ、口に運ぶ。
凄く上品な飲み方をするなと森本は思った。
「今夜はとりあえずゆっくり休もう。君も、のんびり温泉にでも入ってきたらどうだい?せっかく山口県まで来たんだしね。調査に
「でも先生は、どうして結婚されないんですか?」
不意に意図していない質問が飛び出し、森本は苦笑する。
「こういう仕事をしていると、何日も家に帰らなかったりするから。研究室に閉じ籠ったりしてね。だから独身の方が私には合っているんだろう」
森本は缶ビールを飲みながら、コンビニで買ってきたポテトチップスをつまむ。
「えー、でも勿体ないですよ。さっきの寂地山の時もそうでしたけど、凄く気を使ってくださって、私嬉しかったです」
畑伊織も一緒にポテトチップスを食べながら言う。若干頬を赤らめているのは、お酒のせいだろう。
「君のお父さんに聞けば分かると思うけど、私の私生活は結構
「先生って、根っからの学者タイプって感じなんですね。研究に没頭する感じも、私は素敵だと思いますけど」
「なるほど。学者タイプって表現は聞こえが良いね。今度の合コンで、そう言ってみようかな」
二人で冗談を言いながら、何時間も喋っていた。
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