第20話 錬金と嫁を作る理由

「ほう、この練度の錬金に干渉するかのう、凄まじい才能じゃ」

「考え事してて良いのか!じいさん!」

「『鉄拳』『錬成』性質変化硬」

「『爆破走ソニック』」

「『錬金』!!」


バブルスが鉄液を操作し巨大な手を作り出そうとしたが、それを予知したメイシアは錬金で妨害、オリバーは身体強化で走り、ミーアは嫌な予感がしたので爆破で空を翔る、直後バブルスは鉄をポケットから取り出し、鉄液へ投げ込み錬金を使う。


「う、動けねぇ!」

「ボクもだ⋯」

「錬金とは本来こういう物じゃ」

「私を忘れてない!?『爆破』!」

「ふむ、『錬成と錬金れんきん』性質付与鉄」

「え!?」


液鉄は固まりオリバーとノルマの足が完全に固定化され、ミーアの爆破はバブルスの投げた鉄と錬金しミーアの杖を巻き込みながら新たな物質へと姿を変えた、あまりの重たさにミーアは攻撃を空振りしながら地面へと杖を叩きつけるだけとなった。


「さぁメイシアよこちらに来なさい、君には才能がある、是非ともここで育てたいと今回の戦いを経て思った、メイシアさえ来てくれたら皆は無事に返す」

「くっ!」


今度こそ本当に詰んだかもしれない、ここまで一方的にやられたら負けを認めざるを得ない⋯目的は本当に僕だけだし皆んなさえ無事なら⋯、そう弱気に考えてしまう。


バキバキ!ビキビキ!


「何じゃ?様々な合金で作った壁にヒビじゃと?」

「何あれ?」

「ドラゴンじゃないのか!?」


直後ドカン!!という凄まじい音を立てて壁が破壊された、気圧のせいか外壁の穴が空いた方へ引っ張られそうだ。


「皆さんお揃いかな?ああ!愛しのメイシアよ!ようやく居た!」

「珍妙な兵器!お主はミリオネア!外壁を破壊しおって!『錬金』」

「久しぶりだな、外壁くらい直せるだろ?ケチケチするなって、愛しのメイシアに会いに来たのに!うちの嫁!」

「うるさい!誰にもメイシアちゃんは渡さない!」

「黙れよ、貧乳ヒステリック女!メイシアは僕のだよ」

「若い頃のミリオネアかの、全く禁忌をどれだけ犯せば気が済むのじゃ」

「犯すのはメイシアたんだけでいいかな♡なんちゃって」

「しね」

「ああ⋯金髪美少女にらまれるのはたまらないな⋯それよりオリハルコンで作ったメイド服着てないじゃないか、私服も似合うけどね♡」

「また古代錬金技術を無駄使いしおって⋯永遠の命を手に入れたというのにまだ欲するか」

「どういうことだ?」

「ミリオネアはの若き時代、天才発明家と言われた時から自身の記憶と身体を機械に変えてしまったのじゃ、人格や年齢で分けてミリオネアと呼ばれる存在は十体は居るの」

「そうだとも!老いぼれた僕もまた僕さ!天空島であった事も僕達には共有されている」

「だからそんな気持ち悪い喋り方なのか?」

「可愛いメイシアから言われたら!ああ♡はぁはぁ♡」

「じゃあこのゴキブリは何体もいる訳ね?」

「そういう事じゃな、メイシアを解析したデータも見たが全て自分好みに仕上げるとは思いもよらなかったがの」

「たぬきじいさんは気付いたか!流石だ!不死身の身体に超寿命、理想的な身体⋯永遠なる時を!死を克服した僕の妻として相応しいスペックじゃないか?」

「だからモテないのよ」

「はぁ?何て?」

「女の子にモテないからって、自分で作ろうって思考が終わってるのよ!この低身長ぽそうなハゲ!」

「○○して、○○をちぎってやるよ!○○○○チ!」

「その性格がダメだったのじゃよ、『錬金』性質解除」

「お、動けるようになった」

「私の杖も!」

「ああ」

「少しあの愚か者を叩くのに協力して貰えるかの?」

「もちろんよ!あんなのにメイシアちゃんは絶対に渡せない!」

「僕もあいつは嫌いだから」

「博士ミリオネアがあんなんだったとは、メイシアの事もあるし協力するぜ」

「勿論だ」

「僕が悪役みたいじゃないか!ああ!やってやるよ!メイシアを取り戻す戦いを!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る