絶対殺しに来る借金取り VS 死にたくないし借金も返したくないバッドボーイズ(長編)
@tetois
第1話 少し未来
「ハァ……ハァ……」
燃え盛る業火の中……俺と奴は戦った。
だが、俺はもう身体を動かすのも限界に近い。頼れる仲間も今は生きているかどうかも分からなかった。
正直言って奴の姿もぶれて見える上に足もガクガク。天候も激しい豪雨になり始め、ザーという音だけが戦場に響く。天ですら俺達を見放し始めたらしい。だが、それでも……それでも!俺は諦めるわけにはいかない!
「もうお前は終わりだ。」
そう奴は告げる。しかし俺は崩壊しそうな身体を抑えながらこう返した。
「いや…!まだまだこれからだよ……!」
雨は晴に変わることが無いまま戦いは続いた。
ビルを倒壊させる程のパワー。そのパワーを以て全てを粉砕するまさに闘神とも言える存在だろう。そしてその戦いの神が俺達の命を狩りとろうとしている最中だ。生殺与奪の権は奴が常に握っている。
その後俺は奴の連撃の前に地に伏せてしまった。身体を動かそうとしても動かない。視界が曖昧になり、意識が混濁し始めた。ああ……どうしてこんな事になってしまったのであろうか……時は数日前に遡る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます