第19話

皆が一斉に私を見据えた。

何言ってる、って、皆の顔に書いてある。




でも。

でもね?




「こんなメンバーで初詣なんて、いくらなんでも無茶すぎだよ」




そう。

初詣。

こんな強面かつ暴力的集団で押し掛けて、きっと神様だって迷惑するに決まってる。




「お前、何言ってんだ」

呆れ顔のイツキ。




「時間決まってるんすよ、俺らが行く時間」

金髪が困ったように私を諭す。




「行くのは幹部だけなんで大丈夫です」

藍吾が眉を下げて笑い、




「時間通り行かねェと逆に迷惑だっつの」

深紅のバイクがまた煙を吐く。




「屋台には背戸根が居るだろうから狙われる心配は低い」十夜が黒のブーツで煙草をねじ消した。




そんなこと言ったって。

普通、行かないんじゃないの?




「つべこべ言ってねェで行くぞ」




――皆の目線が強制連行だって、告げている。



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