第15話 おごるといってなんだけど…

それから20分後、俺たちは街の噴水広場に集合した。

「よし全員揃ったな、じゃあ俺は馬車のチケットは俺のおごりで買ってくるから少し待っていてくれ」

そう言って俺はチケット売り場へと向かった。

「大人3人、シルセスまでのチッケトをもらえますか?」

俺がそういうと受付のお姉さんが話し始めた。

「はい、ではシルセスまでの馬車代に食事代で1人11万モルスです。それと、シルセスは現在、反逆者による襲撃を受けているため、義勇騎士カードの提出をお願いします。」

1人11万だと?そんなに金を俺は持っていないぞ。大体、馬車と食事でそんなにとるか?俺はぶつぶつと愚痴りながらチケット売り場から離れ、アシリアたちの元へと向かった。

「奢ると言ってなんだけど実は金が足りなくて…1人11万モルスずつもらえないでしょうか?」

アシリアとサヤカはやっぱりね、という顔をして11万モルスずつ、俺に渡してくれた。

俺は忙しいですから受付へと向かい、チケットを買って、戻ってきた。

「これで大丈夫だな、じゃあ出発しよう」

俺たちは5台ほどで隊列を組んでいる馬車の1つへと乗り込み、シルセスへと出発した。

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