たまにあるTips回 その1

 今回はこの世界についてのお話。


 この世界は一般的にファンタジーとされるような世界になっている。魔法があったり、魔物と呼ばれる動物がいたり、色々だ。(ちなみに私の趣味だが、魔法=科学である。異論は認める。)


 しかし、この世界は一つ厄介な性質を持っている。それは「外れるほどに強くなる」という性質だ。詳しく解説していこう。


 まず、「外れる」とあるが、これは世界の規範として定められたものから掛け離れることを指す。この「世界の規範」なんてものはとても厄介で、ものは狂人か、または常軌を逸する忍耐を持った人物のみだろう。


 次に「強くなる」ということだが、具体的には、世界に対する干渉能力が強くなる。つまり世界を自分で解釈して、良いように創り変えてしまえる。……と言ってもそこまで都合の良いものではなく、それぞれ限定的なものではある。


 外れると言っても、世界の規範から抜け出せるものはいない。何しろこの世界で生まれたからには、多少なりとも繋がりを持ってしまうからだ。誠によくできたシステムで、制作者の性格は悪い。


 ちなみに明確に「外れた」とされる連中は《イクシズ》と呼ばれている。誰が呼び始めたかはわからないが、街往く人々は確かにその存在を認知している。ちなみに新しく《イクシズ》に参入した奴がいたら、人々はいつの間にか認知しているらしい。怖い。


 一体何処のどいつ制作者が仕込んだのやら。


 世界につながっているということは、引き返せる可能性が残っていることに他ならない。ある者には呪縛で、またある者には希望で、そのまたある者にとっては絶望となることだろう。



 ちなみに短編をちまちまと上げてはいるが、全体の大まかなストーリーというものはある。一番最後も決まっているが、そこまで見ても分からないことばかりだろうから、Tipsを上げている。


 これはあくまで短編集。そのうち、ちゃんとまとめ上げて長編にする可能性がごく僅かにある。


 それでは、今後とも「とある外れた者たちの短編集」をご贔屓に。



(ちなみに次のやつ長くなりすぎたので、前後編で分けようと思います。)

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