人とボットの交流や世界の謎が秀逸!練り込まれたSF的ギミックも魅せる!

東京都と地方で時間の流れが違うことが、歪みと軋轢を引き起こす。
この設定自体が非常に独特で、様々な驚きがあります。

列車での移動、無表情なアシストボット、連行される子供たち・・・
SF的ギミックも豊富で、どれも良く練り込まれて魅力的。

でも、もっとも読み応えがあるのは、登場人物の変化です。
スラム育ちで、素行優良とは程遠い主人公・北虎。
服務規程にうるさい怖い上司・犬養。
そして、猫っぽく自由奔放で、強くて重い相棒・ハル。

こうした面々が、最初はいがみ合っているだけだったのに、
徐々に変化が生じて、内面や過去も見えてくるのが、良い感じです。

読みやすくて、読み応えがあります。
もっと多くの人に、読んで頂きたい!
そう思ってレビューを書きました。ぜひ、ご覧ください。