無表情な幼なじみの表情を変えるのが日課になっている件

UTMS01

第1話無表情幼なじみが可愛すぎる

俺の名前は「七瀬優真ななせゆうま」普通の高校二年生だ。そして俺には家族ぐるみの幼なじみが居る。その名は「白濱澪しらはまみお

頭が良く、運動もそれなりにできる俺の自慢の幼なじみだ。顔面偏差値もとても高いので当然モテる。

...俺も彼女のことがすごく好きだ。

しかし、彼女は幼い頃のとある事件があり、それ以来表情が変化しなくなってしまったのだ。

今、そんな彼女と遊園地で遊んでいる...もちろん無表情を治すためにだ。

「ねぇ澪。楽しい?」

「うん。すごい楽しいよ」

しかしその表情に変化はない。

「...ご、ごめんね...私のせいで...辛いでしょ...」

「そんなに気に病まなくてもいいよ。今俺だって楽しいし」

「そう、ありがとね」

彼女は悲しい表情にすらならない

...いや、今日は彼女をとびっきり楽しませよう

「そんな事言わないでさ。ほら、あのジェットコースター乗ろうよ」

「うん。」

....................................................................................................................................

「いやー今日は楽しかったね」

「うん。すっごく楽しかった」

彼女はこれで今日終わりだと思っているだろうが、この後にビッグサプライズがあるんだよな。

...あと一分

「ねぇ、あっちの方行かない?」

「ん。いいけどどうしたの?」

「いいから行こうよ」

「う、うん」

...あと30秒

「ちょっとだけ待ってて」

「ほ、本当に何があるの...?」

...あと3・2・1

「え...なにがある...ヒャッ!?」

花火が打ち上がる。この遊園地では毎月のこの日に花火が上がるのだ。

それでびっくりさせようという寸法だ。

「びっくりさせてごめんね」

「い、や...ありがとう。すっごく嬉しい」

「あ!澪!今少し笑ってるよ!」

急いでその姿を写真に収め、彼女に見せる

「え!?本当だ!」

無表情な彼女も可愛いが、笑っている彼女もとても可愛い

「おめでとう」

「やったぁ!ありがとう!」

「うん。じゃぁ、帰ろうか」

「うん!」

本当に笑顔がかわいいなぁ

....................................................................................................................................「あら、おかえりなさい。遅かったわね。ゆーくん、みーちゃん」

「ん、ただいま母さん。ちょっとあってな」

この人は俺の母さん「七瀬海ななせうみ」だ。

ちなみに、澪の両親はどちらも海外にいるので、その間俺の両親が世話を見る事になっている...俺が澪を襲わないと思っているのか...まぁ襲わないけど

「ただいま、海さん」

「みーちゃん。お母さんでいいって言ってるでしょ?」

「あ、お、お母さん。ただいま」

「おかえりなさい」

「ねぇ母さん!澪が笑ったんだよ!」

写真を見せる

「あらまぁ!いいじゃない!かわいいわぁ!」

「あ、あんまり見ないでほしい...」

こういう仕草が本当にかわいいんだよな〜

「そうよ。あの頃みたいに一緒に寝たら笑えるんじゃないかしら」

「「え?」」

「いやいやおかしいだろ!澪も俺ももう思春期なんだよ!」

「あら、幼なじみにそんな事考えてるの?」

「ッ!?」

「違うなら寝られるわよねぇ」

「優真と寝るのは嫌じゃないよ」

「ほら、みーちゃんも言ってるんだし寝なさいよ。これもみーちゃんのためよ!」

「ま、まぁそこまで言うなら...いいけど」

そうして俺と澪で寝ることになった。母さんナイス!

....................................................................................................................................風呂から出た。母さんが「一緒に風呂に入るのも大切よ!」

と言ってくれたおかげで一緒に入れた。

「あれ?澪...今照れてる?暗くてよく見えないけど」

電気を付ける。やっぱ照れてる。

「えへへ。やったぁ。一日で2回も表情 が変わるなんてね。凄く嬉しい。ありがとう優真 」

「じゃ、この調子に乗って一緒に寝ようか」

「うん」

風呂上がりの彼女のいい匂いがする。同じ石鹸だよな?

まぁ、今は少しでもこの幸福な時間を堪能しよう

....................................................................................................................................【白濱澪】

うぅ、いきなり好きな男の子と一緒にお風呂に入って、一緒に寝るなんて...恥ずかしすぎるよ。

でも、この体質なら顔に出ないからそこはラッキーかな。

えへへ、今日は楽しかったなぁ。いっぱい遊園地で遊んで、笑えて、本当に楽しかったな

「あれ?澪...今照れてる?暗くてよく見えないけど」

え?バレてるの?嘘...恥ずかしいなぁ。彼が電気を付けてくれる。本当に照れていた。

「えへへ。やったぁ。一日で2回も表情 が変わるなんてね。凄く嬉しい。ありがとう優真 」

「じゃ、この調子に乗って一緒に寝ようか」

「うん」

いい匂いだなぁ、あれ?もしかしてもう寝てるの?

寝るの早いなぁ...寝顔かわいい。

「チュ...ふぇ!?」

頬にキスしちゃってた...起きてないよね?

じゃ、私も寝ようかな。彼に抱きつく。男の子特有のゴツゴツした肌だ。そしていい匂い。

ふぁぁ...ねむたくなってきた...おやすみ。

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