瞬きの赤
夏桜
第一話
ソラの村は、平和である。
優しい人々、穏やかな天気に美しい自然、ソラは大変充実した生活を送っている。
友人たちと通りを走り抜けたり、買い食いをしたり、時には先生に文字を習ったりするのが楽しみなのだ。
今日は、家族で二つ山を越えたところにある祖父母の家へ行く日だ。
二人は長年の仕事の影響で体の様々なところが弱っているらしい。
都市部の方にはクルマ、なんていうものがあると先生が言っていた。
「とっても早くて、座っているだけで移動できるんですよ」
なんて言ってたっけ。
パンや、服を持って行ったあとはすぐに帰る。
夜の森は、何が出るかわからない。
ソラの村では、屈強な大人でさえ夜に外へ出るのは禁じられていた。
子供たちは、そんな話を聞いてあふれてくる好奇心を閉じ込めて、おとなしく床に就くのであった。
夜が明けると、また朝焼けが窓から差し込む。また一日が始まる。
次の更新予定
2024年12月15日 18:00 毎週 日曜日 18:00
瞬きの赤 夏桜 @Natuo_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。瞬きの赤の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます