第45話



 エレベーターを使って地下6階に来た後、通路を渡ってステーションへと行く。


 ガラス製の自動ドアが開き、たくさんのモニターがついたコンピュータルームが姿を現した。


 情報通信部、目黒ステーション。


 ホログラフィックで構成された巨大モニターが中央にあり、それを取り囲むように操作盤やパソコンが設置されていた。


 空間の広さは、地下とは思えないほどに広々していた。


 私がよく行く品川ステーションも、似たような造りをしていた。


 10メートルはあるであろう天井高に、「司令室」と言えるだけの機械的なロジック。


 モニターは360度から見えるようになっている。


 空間はそれを中心に作られていて、サッカースタジアムのように、すり鉢状にテーブルや椅子が設置されていた。



 「お、久しぶりじゃん!」


 「やっほー」



 目黒ステーションにはエンジニアとして働いている“メグ”がいた。


 春山恵。


 学年としては2個上で、Nexの職員の1人だ。


 ちなみにスキルメーカーじゃない。


 Nexで働いてる人の9割は一般市民というか、“普通の人間”だ。


 そのことは、世間的には公にされていない。


 普通に勉強したって、Nexに入社することはできない。


 ある程度特殊なルートがあるし、メグだって、その例外じゃなかった。

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