第38話



 ケンタは中目黒駅方面から向かってきてるそうだった。


 うまくいけば、区役所方面にあった反応と正面から対峙できる。


 3丁目と区役所方面。


 このどっちかが本体なら、いずれにしても挟み撃ちにできる。


 3丁目にあった反応は八幡神社の近くだった。


 すでにパルス・ボムで得た情報は消えていた。


 移動を続けているとしたら、駒沢通りの方面か、それとも——




 置いていたエア・シュートを遠隔で起動させ、手元に戻ってこさせた。


 ビルの屋上からジャンプし、後方からやってきたエア・シュートの上に乗る。


 全速前進。


 エンジン全開で、空気を切り裂いた。


 めぐろ学校サポートセンターの白い校舎が、右手に見えた。



 『座標B-44。区役所方面にまだ反応はない』


 『もしもし?ケンタ?マーカーは一応つけてみたけど、意味ないかも』


 『そうみたいだ』


 『駅前にいくつかセンサーを設置してるけど、反応は?』


 『ない』


 『サーチゴーグルは?』


 『つけてるけど、目立った動きはなさそうだ』


 『もう少しで合流するから、様子見といて!』

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