第8話 「7✕3」は「14+7」
七の段に注意しなければならない!
勿論、七の段は掛け算のこと。私の部署には、社長の甥っ子がいる。大卒で資格を多く持ち、有能であるらしい。
社長室に呼ばれ、社長直々に告げられてのだから、少し偏りがある見解だと思っている。
そして3ヶ月経って分かったのが、七の段が苦手だということ。出来ないわけではなく、苦手なんだ!
仕事は簡単な、部品の発注手配や在庫管理。使用する部品が「7」単位となっている事が多く、頻繁に発注数の間違える。具体的には、「7✕3」を間違えている。
だが指摘しても、間違えに気付かない。「合っています」と、自信満々に言い返してくる。だから「14+7」と言い直しあげる。
指を折りながらだが、足し算をしている。それでも、これで間違いに気付くのだから、立派なコーチングなのだろうか?
一先ず部署内では、七の段に注意するという共通認識が出来、在庫トラブルは激減した。
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