母という逝き者は
烏海香月
母という逝き者は
第1話
『母さん、死んじゃったよ』
その一報を兄から受けた私は約十年ぶりに故郷へと帰って来た。
でも、正直にいうと帰らなくてもいいなら帰りたくないという気持ちでいっぱいだった。
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