生まれ変わったら隣の息子になっていた件
@sakuto1993
第1話
俺は竜神 一騎 20歳 ごく普通の大学生で1人暮らしだ。毎日勉強、バイトばかりしている。なんの変化もない日常をただ過ごしていた。ある日、隣に綺麗な女性が引越してきた。「はじめまして、今日から隣に住む葛城 咲と言います。よろしくお願いします。」俺はとてもデレっとした顔で「どうもご親切にありがとうございます。竜神と言います。よろしくお願いします。」と返答した。すると、葛城さんは恥ずかしそうな顔でその場を逃げるかのように隣の扉を開け、「これからよろしくお願いしますね。」と再度恥じらいながら言って扉を閉めた。葛城さんに俺は一目惚れをしてしまった。家の中に入り、ふと鏡を見ると顔が真っ赤になっていた。顔を真っ赤にしながら「よし、明日葛城さんともっと話してみるぞー」と心の中で決心をし、就寝した。翌朝、目が覚め大学へ行く準備をしていると隣の部屋から「もの凄い物音がした。」俺はすぐ葛城さんの扉まで行き、必死に呼びかけながら扉を叩いた。「葛城さん大丈夫ですか?葛城さーん」すると扉の鍵が開く音がした。「ガチャ!」俺は扉から離れ、心配そうな顔で扉が開くのを待った。すると、扉が開いた。しかし、出てきたのは葛城さんではなく、見知らぬ男性が出てきた。見知らぬ男性が声を荒げて言った「お前、なんなんだよ!何のようだ!」俺は怯えながら唾を呑み込み、顔を少しずつあげながら震えた声で「あのーちょっとうるさかったもんですいません。」顔を上げた先に男性の隙間から奥の部屋に座り込んで泣いている葛城さんが目に飛び込んできた。俺は唇を噛み、少し下を向き、何も言わず男性の方へ飛び込んで行った。すると男性は倒れ、疼くまった。そのうちに俺は葛城さんの元へ行き、強く抱きしめ「もう大丈夫ですよ」と呟いた。葛城さんは泣きながら「ありがとう」と小さな声で震えた手で俺の服を掴んだ。そして、男性が立上り「おめー何してんだ。俺の女にだきついてんじゃねー」と声を荒げて言った。立上り言おうとした俺の服を葛城さんが掴み「もう大丈夫、ありがと」と泣きながら作り笑顔で言った。それを見た男性は、俺に殴りかかってきた。「邪魔な奴だなぁ、それは俺の女って言ってんだろ」と言いながら殴りかかってきた。しかし、護身術を小さい頃に習っていた俺は殴りかかってきた男性を背負い投げで地面に叩きつけた。すると男性は苦しそうに自分の胸を掴みうずくまっていた。俺は葛城さんに少し事情を聞いた。「葛城さんこの男性は、交際されてる方なんですか?」と不安げな顔で聞いた。葛城さんは下を向きながら少し涙ぐんだ声で「元彼なんです」と答えた。どうも忘れ物があるからと家まで来たらしい。そしたら襲いかかるように葛城さんの腕を掴んできたという。葛城さんは抵抗していたが、捕まってしまい、抵抗した際に机の上から物がたくさん落ち凄い物音がした。というわけだ。俺と葛城さんが話していると男性は俺たちにバレないように刃物を出し、一気に葛城さんに向かって刃物を突きつけた。俺は葛城さんをかばい、刃物が俺の腹部に突き刺さった。男性は慌てるようにその場から逃げ出していった。救急車に電話した後、葛城さんは泣きながら俺の手を握り、「竜神くん、竜神くん」と何回も俺の名前を呼んでいた。俺はどんどん意識が遠くなり葛城さんの声も霞んできて、目の前が真っ暗になった。救急車が到着し、病院へ運ばれ、目が覚めると、いつも通りの部屋の照明や壁紙が目に映っていた。しかし、何か雰囲気が違う気がして起きあがろうとしたが起き上がれず、何か木の柵みたいな物が目に飛び込んできた。喋ろうとすると赤子のような声で叫んでいるだけだった。「えっ!どいうことだ」と俺は頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。すると、叫んだ俺に誰かが近寄ってきて名前を呼び、抱き抱えられた。
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