どこかの猫がふらっとやってきたな、のような気まぐれ日記
saki
第1話 正解がわからない
2024.12.7(Satur)
昨日の朝、通勤のために電車に乗ったときのこと。
昨日は早番だったので、早めに行き、並んで待って、始発に乗り、運良く座ることができ、発車を待っていた。
電車の到着から発車まで少し時間があるので
いつものようにイヤホンでオーディブルで耳読者をしながら待っていた。
大体いつもは目を瞑って聴いているのだけれど、昨日はちょっと携帯を見ていて目を開けていた。
なので、1人のちょっと変わった女性が目に入った。
その人は若めで髪が長く、一見他の人と何も変わらない。だけど、やたらと行ったり来たりしていて、色んな人に話しかけているようで
話しかけられている人たちは聞こえないふりをしているので、
私はイヤホンをさしていたので何を話していたのか聞こえなかったけれど
きっと風変わりな人なんだろうと思っていた。
また向こうに歩いて行ったので
私はちょっと、いやだいぶ安心して油断をしていたら、気が付かないうちにいつの間にか目の前に来ていたようで私に話しかけてきたので、私は反射的に
「なんですか?」
と返してしまったら、例の女性が
「すみません、座らせてもらえませんか?どこで降りますか?」
と聞いてきた。え?と思い
咄嗟に、どこで降りるかは答えたくないなと思ったので
「体調悪いんですか?」
と聞いてみたら
「体調は悪くないです。」
と返ってきた。悪くないんかい!
せめて、嘘でも体調悪いふりでもしたほうがいいのでは?
周りの人は丸聞こえだろうけど、ちらっとこちらを見るくらいで特に何もしてこない。
私は迷いながらも、もう一度
「え、体調悪いんですか?」
と質問をした。他に何も浮かばなくて。
失礼を承知で、その方のお腹が少し出ているように感じたので、もしかしたら妊婦さんなのでは?と思ったのもある。
するとその女性は、
「悪くはないです。ちょっと疲れてて。」
と。ん〜と思いつつも、まあ疲れているなら仕方ない、、か(私も疲れているけれども)と上手く断れなくて譲ることにした。
譲ったあと、その方の前に立っていたけれど
携帯をいじっていて、疲れているようなぐったり感もないし、なんだかなあという感じ。
翌日、父にその出来事を話してみると
「ああ、いたいた!随分前に見かけてたけどまだいるのか。ギリギリに来て、座らせてもらえませんかって色んな人に声かけるんだよ。」
と言っていた。なに、常習犯なのか。
これで、目をつけられていたら嫌だなあ。
本当に体調が悪いとか疲れているのなら仕方がないけれど、
みんなわざわざ早く来て始発に並んで座っているのだから
ギリギリに来て譲ってくださいは、、ねえ。
という、正解がわからなかったお話。
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