6話 パパとお泊り会 : りんの家へ
結局、あのあとみさきちゃんとみどりちゃんが、りんのお家にお泊まりに来ることになったの!パパがロリコンってわかってしまうかもっていう不安はあったけど、りんの家でお泊り会ははじめてだったから、ワクワクのきもちのほうが大きかったかも。だって、大好きな二人と夜まで一緒に遊べるなんて、夢みたいなんだもん!
お泊り会の日は幼稚園が終わったあと、パパが車でみんなを迎えに来てくれた。パパの車は広くて、みさきちゃんとみどりちゃんも
「この車、かっこいいね!」
って喜んでたよ。みんなが車に乗り込んで、
「じゃあ出発するよ!」
ってパパが運転を始めると、私たちは早速おしゃべりを始めた。
「りんちゃんのお家、どんな感じなの?」
「うーんとね、白い壁に赤い屋根のお家だよ!お庭もあるんだ!」
そんな話をしていたら、みさきちゃんが
「公園が見えるよ!遊びたいね!」
って言い出して、みどりちゃんもうんうんとうなずいてた。パパが
「あとで連れて行ってあげるよ」
って言ったら、みさきちゃんが
「やったー!」
って大はしゃぎ。車の窓からは木や草がたくさん見えて、道の両側には自然が広がっているのが見えた。
家に近づくと、
「あ、見えてきた!これがりんの家だよ!」
とりんは嬉しくて声を上げた。私の家は駅から少し離れたところにあって、白い外壁と赤い屋根の二階建ての一軒家なんだ。家の前には小さなお庭があって、ママが大事に育てているお花たちが咲いているの。
「わあ、本当に赤い屋根なんだね。かわいい!」
ってみさきちゃんが言った。みどりちゃんは花壇の前にしゃがんで、
「このお花、きれいだね。なんて名前?」
って聞いてきたから、
「それはチューリップだよ。私のお気に入りなの!」
って教えてあげた。
パパが玄関を開けて、
「さあ、どうぞ」
って言ったら、二人とも元気よく
「お邪魔します!」
って言いながら入ってきたの。リビングに行く前に、みさきちゃんが
「あ、そうだ!」
って言ってカバンをごそごそ探し始めた。みどりちゃんも同じようにカバンを開けて、二人ともそれぞれ何かを取り出したの。
「これ、町のおしゃれなお菓子屋さんで買ったシフォンケーキ!」
「私はクッキーを持ってきたよ!」
二人はそれをパパに渡しながら、
「今日はお泊まり会に呼んでくれてありがとうございます」
って言ったんだ。パパはとっても嬉しそうに
「ありがとうね。あとでみんなで食べよう!」
って言いながら、お菓子を大事そうにキッチンに置きにいった。
りんはみさきちゃんとみどりちゃんにりんの家を案内してあげるっていって二人をまずはリビングに連れて行った。
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