15話 やだ、この王女様、想像以上に逞しい

「もう、お婿に行けない・・・」


「私はもう他のとこにお嫁にいけないのだけれど?」


【素で返されてて、草www】


ええい、やかましいわ。まあ、アレである、うん、アレである。金髪で着ていた服が締め付けていたおっきいアレに加えて、ベッドの上では可愛らしいのが悪く、早朝近くでやっと寝ました、ハイ。んで、今、翌朝の11時ぐらいでシャワーを二人で浴びた後、朝?ご飯を食べてます。


「さて、これから先の事だけど・・・君も知ってる司祭の女性、アイレンを呼んでいいかな?」


「ああ、あのやけに落ち着いた、予想としてはそちらの関係者を?」


ご飯はシンプルに焼肉とご飯、それと味噌汁である。まあ、男の料理なんてこんなもんさね。牛、豚、鳥の肉はあるが海産物が無いのがなあ。ああ言うの海辺近くのダンジョンとか限定なのかな?うちの無人島ダンジョン内に海があればそっちに沸く可能性も?


「なんだ、予想してたのか、つまらない。彼女はうちのメイド長他、出産サポーターも兼任していてね、将来的に必要と思わないか?私も多分、学ばねばいけないだろうし」


この王女様、昨日、これからの事で嘆いてた薄幸の王女様だったんですよ、信じられます?すごくたくましくなってません事?服なんか、もう着てた服処分して女性らしい服着てて、スカートからちらりと覗く生足。薄幸とはいったい?ウゴゴゴゴゴゴゴ・・・


「あ、ちなみにアイレンは私より2歳年上だよ。既婚者じゃないから安心だね」


「どうしよう、ディー。この王女様、やばい方に進化したかもしれない」


【 大 草 原 www】


しかし、こう、なんだな、セーフハウス、拡張が出来ないから、アイレンさんに来てもらうにしても衝立や新しい布団が・・・・・・アッ、ハイ、畑の端っこが光ってますね。アピールしてますね・・・・・・自分の状況見て、楽しんでませんかね、ガーネット様?!


「ちょっと、畑で贈り物が来たみたいなんで見てきます」


「じゃあ、私はアイレンを魔道具で呼び出すので」


あ、決定なのね。はい、お願いします。出ていった後、アイレンさんの声であろう方がえらいビックリしてたのは気のせいという事にしたい。




「女神様の気遣いなのか、面白がられてるのか、まあ、助かりますけど」


今回の捧げ物の成果は王女様の時と同じ服や下着。そして、玉のような物と手紙だった。


「ふむふむ、良し」


手紙にはお願いした件が満場一致で了承された事とこのアイテム、所謂、拡張アイテムについてが書かれていた。次の捧げ物である野菜と以前のスタンピードのモンスターの肉の中にあったミノタウロスの肉をカツにした物を捧げた。ソースとか捧げれないんだけど、ビールなんかと合わせて食えるんかな、神の世界?まあ、カツは美味いし、良しとしておく。


「ええと、拡張アイテムの方は増設したいものを想像すればいいのか。今回の場合は離れかな?」


トイレ、風呂もあれば良しとしてクローゼットにベッド、後、夜食用にキッチンと冷蔵庫などの家電があればいい感じかな?お風呂も付けておこう、うん。姫様、野獣だし。その真っ最中に本宅の風呂使えとか言えないよね。


「お?光った後、これを家の中で握るようにして割ると」


廊下で行うと握った玉が消える。何処に離れ出来たんだろう?と思ったが、先ずはリリアと合流し、着替えを渡す。


「また、不思議なアイテムだね。離れが出来たとしたら、庭じゃないか?」


「庭の先、畑なんだけど、まっさかあ」


と思いつつも、そっちしか当てが無いので行くと畑への道の横に新たな道が出来ており、その先に豆腐ハウスの様な離れが見えた。


「あれか~、外観はあまり気にしてなかったから少し武骨かな?」


「まあ、入ってみようか。着替えとかも出して入れておいてあげたいしね」


そうしますかと入ってみる。ええと、玄関に入った所に左右に風呂トイレ別。風呂場には洗濯機付き。奥の方に居間とベッドルーム、居間にはキッチン付きと。要望と言うか、想像通りだな。電源タップも念の為、こちらと同じにしたけど、使う機会あるかな?まあ、地球人だし仕方ないと言う事で。


「ヨシッ!」


「ヨシッ!じゃないが?贅沢すぎないかい?」


ああ、うん。こっちの世界基準なら贅沢すぎるから、もっと、寝に戻る用の部屋にしろと言う感じなんだろうけどね?


「王女様、アレの時に声出さないと誓える?多分、メイド長さんだからかなり親しいんでしょ?この離れは防音仕様にしたけど、あの部屋は防音処理無いから気まずいよ?」


「あ・・・・・・ハイ、オキヅカイアリガトウゴザイマス」


うん、まあ、自分がコレ作ったの張り切った訳じゃなく、人間関係の面でもね、うん。まあ、王女様的に俺の側室として呼ぼうな感じなんだろうけどね。うん、まあ、まだそういう関係になってないのに、夜中とかにふと目が覚めた時にアレしてるのとか聞こえてくると気まずいだろうし。その翌日に、そう言うの指摘されるのもなんだろうしなあ。


「まあ、とりあえず、アイレンさんが来るの待ちだね」


「そうですね」


まあ、とりあえず、拡張と言う名の出迎え準備は整ったって訳だ。あ、そう言えば・・・


「リリア」


「はい?」


「王様と魔道具でお話出来る?急ぎの用事があるんだ」


「構わないけど、同席しても?」


「ああ、かなり有益な情報だから、国関係者には聞いてもらいたいね」


「分かった」


そうして、メイド長さんと発覚したアイレンさんを待つ間、通信の魔道具がある居間に行き、連絡を取るのだった。さて、向こうさんにもかなり有益になるとは思うけど・・・

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