第14号 KAC2025はじまる

 やばい。今週からはじまったKACが(個人的に)やばいです。


 KAC自体は、毎年恒例のイベントであり、今年は例年よりも期間が短く、回数も少なくて「楽勝か?」と思いましたが、ぜんぜん楽勝ではありませんでした。過酷です。笑


 第一回のお題は「ひなまつり」、期間は4日間でした。お題を入れて900文字以上の小説を書くのが条件ですが、条件だけを満たすならとだれもが思います。


 ところが書けない。わたしの場合、書き始められない。なにか小説っぽい脈絡をつけないと負けたような気になってしまうため、あれやこれやとお題をためつすがめつしながら数日経ってしまうことになります。


 今回は前半の2日を別の三題噺のために空費してしまい(結局、三題噺は書けませんでした 汗)、残り2日でKACを一本書き上げなくてはならなくなったのです。やー、やばい。


 アイデアを考えて、実際に書き始めたのが木曜日の朝、締め切りは金曜日のお昼です。その時点で残されたのは、30時間くらい? 仕事をしながら書くので非常にきつかったです。


 いつもより1時間早く家を出て、通勤途中のコンビニ駐車場で1時間執筆します。このときには一応のプロットができています、そうでなければ不可能です、わたしにとっては。この駐車場で1/4くらい書けました。


 滑り出しは上々ですが、職場につくと途端に書けなくなります(当たり前だ)。お昼休みまで書けません。お昼休み、それぞれお昼休みを楽しんでいる同僚たちを無視して執筆。この時点で職場では浮いているイタイやつです。この職場での冷たい視線をスルーできないようでは、わたしのカクヨムライフは成り立ちません。お昼休みで約半分くらいできました。


 問題はここからです。午後はまとまった休み時間がないので、隙間時間を見つけてはスマホに向かって執筆することになります。遅々として進みません。執筆が進まないのに反して、書き進めるうちに、あれも書きたい、これも盛り込みたいと小説のボリュームが増えてゆくのです。書いても書いても進捗は約50パーセントという地獄のような時間が夕方まで続きました。


 5時になったら仕事が済むのかというと、そうは問屋がおろしてくれません。木曜日は宿直勤務だったのです。宿直中なにもなければ、仕事はほとんどないんですけど、ないなんてことはないわけです。電話はかかってくるし、来訪者の対応はあります。いろいろあって落ち着いたのが夜10時。さあ書くぞとスマホを開いて12時過ぎまで。やっと5000文字の短編を書くことができました(睡眠時間削っとるがな!)。


 出来栄えは「?」ですが、今年のKACも無事スタートを切ることができてホッとしています。が、次の締め切りは月曜日のお昼です。ひいいっ! 3日で書くのはきつい。真剣にやると休日が潰れる、家族が怒る〜。


 こうして今年も「過酷」の代名詞、KACがはじまりました。参加する皆さん、くれぐれも無理をして身体を壊すことのないようにしてください。藤光はぼちぼちやります〜。

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