第13号 カクヨム9周年に考えた
今日から3月、春になるとやってくるカクヨム誕生祭が今年もやってくるようです。今年は9周年ということで……カクヨム9歳おめでとうございます。
小説が好きで、最初の年からカクヨムを利用していますが、この9年間で小説を読む――をはじめとした読書が趣味って人がとても減ったんじゃないかって感じます。みなさんは感じませんか。
カクヨムはがんばっていると思いますが、そもそもカクヨムが立脚する「小説を楽しむ」という文化(といえばいいのかな)を支える人たちが少なくなっているような気がします。
それはカクヨムで開催されるコンテストにも表れているように思います。カクヨムは小説投稿サイトなのに、ゲームシナリオコンテストだとか、マンガ原作コンテストだとか、小説ではない物語を求めるコンテストが結構あるでしょう。
出版不況といわれて長いですが、そうこうしてるうちな出版社にとって小説を本にして売るっていうのは、儲からない、または儲けたところで利益の薄い事業となってて、実はやめたがっているんじゃないかと感じるのです。
こないだテレビで放送していたのですが、いまの大手出版社は自社でコンピューターゲームを企画開発する部門や子会社を持ってるらしいです。集英社の集英社ゲームスとか、講談社のゲームクリエイターズ・ラボとか。カクヨムがその傘下にあるKADOKAWAは、アスキーをはじめとしたコンピューター関連の企業を吸収してできた総合エンタメ企業なのでいうまでもないですね。
なぜ出版社がゲームなのかというと、書籍は儲からず、ゲームは(当たれば)大儲けできるからです。アニメも同じように当たれば大儲けできコンテンツですね。共通するのは、市場規模が日本ではなく世界だということです。1億2000万人相手にするより、60億人相手にした方がリターンは大きいですよね。
ネット通信環境が整った結果、ゲームはダウンロードして楽しむものになったし、アニメも動画配信サービスを介して視聴するものに変わりました。インターネット時代、ネットに放たれたコンテンツは各国それぞれの流通業者を介さなくても消費者に届くようになったので、世界同時的に流行やブームはやってくるし爆発的に売れるものが生まれるのでしょう。
なかでもゲームやアニメは、映像の持つ普遍的なメッセージが言葉の壁を越えて世界中の人々に刺さるので、売り上げも桁違いに伸びるんだと思います。
それに引き換え、日本語で書かれた小説というコンテンツは爆発力に欠けますよね。儲からない要素が多い。まず、日本語が読める人たちにしか届かないし、映像を伴わないので読者に「読む作業」と「リテラシー」を求めるコンテンツとなります。対象となる人たちが少なくて、それなりの資格を求める小説というコンテンツが、いわば手ぶらで楽しめるゲームやアニメと戦っても勝ち目がないですよ。そりゃ、ゲームシナリオやマンガ原作をカクヨム作家に求めるわけだ。
個人的には、ゲームシナリオやマンガ原作に浮気することなく、これからも小説を書き続けようと思います。ゲームもアニメも好きですが、わたしが書きたいのはそっちじゃないんですよね……。これからも小説をがんばるぞ! だからKADOKAWAさん、小説を見限らないで〜。
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