第6話 始業式と手紙

 まだ暑さが残る季節

 いわゆる残暑。


 今日は待ちに待った再登校の日だ。


 意外と食って寝て起きるの生活を続けると、夏休みという期間は水のように流れていた。


 驚くほどの素早く、何もなかったかのように。

 たとえるなら、まさに「空白の30日」だ。


 それほどまでに内容がなく、水のような日々だったのだ。


 今日は、登校日。

 教室に入ることなく、体育館に集まり、なっがったらしい校長の話に耳を傾ける。


 この時は、教室に入っていないので、手紙はまだ見れていない。


 早く教室の戻りたいと思っていた。


 校長の話が終わり、やっと解放されるかと思ったがそうではなかった。


 教頭が登壇にあがり、何かをしゃべり始める。

 一年は気を引き締め、二年は受験に備え、三年は悔いのない学校生活を送れるように。

 とか、そんなことをいっている。


 ここに書いていいことなのかわからないぐらい、しょうもない話だった。



 教頭の話が終わると俺たちは解放され、各々教室へ戻っていく。


 俺は内心うきうきだった。

 なにせ、一カ月間あの、中身のない手紙を読んでいなかったからだ。


 俺はそれが楽しみで仕方なかった。


 教室の扉を開けると、俺の机の上にはやはり手紙が置かれている。


 俺が小走りで教室に戻ったおかげで、教室には誰もいない。


 俺は手紙を開き、読み進める。

 そこには、彼女が過ごした夏休みの記憶が綴られていた。


 俺の心は何とも言えない幸福感に包まれる。


 俺は、これが楽しみだったのだ。

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