短歌のつぶやき録

晴間あお

001

大地より離れし脳が迷いゆくまあるい地球とたいらな世界



数々の収監先がある中でひとつを選ぶ夢追いかけて



今日もまた下手な一首を詠みまして駄作の山に駄作を隠す



でくわしてきみのかんじにとまどった じゃこう? へびぐち? 蛇口をひねる



有名な短歌のまねはいいけれどこんなにあったらこまる記念日



上司からまいたけダンスを命じられ「はいよろこんで」とギリギリダンス



本当になっていいのか千の風 見知らぬお前を撫でて回るぞ?



人知れず心の隅で泣いているあの日のぼくはまだ救えずにいる



「マイナスにマイナスかけたらポジティブだ」虚数のようなアドバイス聞く



自らが生みせし脳に裏切られ遺伝子はゆっくりゆっくり消えゆく

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