何もしないをするということ

 何もしないをする、または何もしないをしている、というのは、くまのプー先輩辺りから学んだ概念。


 正直これまで、それがどういう意味なのか、はっきりわかっていない部分もあった。(今もわかっているかは不明だが解説する)


 「クリストファーロビン(邦題・プーと大人になった僕)」という実写映画では、何もしないをするということは、最高の何かにつながる、というふうに伝えていたが、あれはある意味、大人にもわかりやすいように表現していると思う。


 ただし、そこから話が転じてしまって、最高の何かにつながるから、今は何もしないをしているとするのは、ちょっと違う気がする。


 何もしないをするということが、何にもつながらなくたって別に良い。


 何もしないをしたいだけなんだから!


 それに人は、何もしないをしているつもりでも、何かをしていることは多い。起きてるでも、寝てるでも、ちょっと話が違うが、死んで土に還ろうとしてるでもいいや。


 何もしなくたって、何かをしているから、何もしないをしていると言える。



 当のプーさんも、自分が言うプーさんは主にディズニーアニメの方だが、結構色々している。寝ることもあるし、起きることもあるし、体操することもあるし、友だちと会うこともあるし、友だちの家の穴にお尻がハマることもあるし、朝ごはんのハチミツを食べたあと、朝ごはんの後ごはんのハチミツを食べることもあるだろう。


 それらは何もしていないに等しく感じる人もいるかもしれないが、本当は特別な何かをしている。そのことを表すなら、何もしないをしているということになる。

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