自閉症スペクトラムだが、慣れてきたのでだいぶ生きやすい。2
うさぎは誇り高き戦闘民族
第1話 張り倒したろかこの医者。
「貴女自閉症スペクトラムねー」
「病気じゃないから治療法はないわよー」
某メンタルクリニックの某医者にそう告げられて数年。
よーうやっと、自閉症スペクトラム由来の自分の特性――過集中、感覚過敏、マニアックな趣味、くそ真面目で空気読めない、等など――をバカにする毒親と絶縁し、理解溢れる夫と結婚して数年。しかし世の中実にままならぬもので、
「なんなんだよー、この雷雨ー!あー、腹痛い。ぎぼち悪いー」
生理中に雷雨到来。
リビングでへたり込んで「寒い寒い」言ってるところを、帰宅した夫に発見され、救助される。
それを診察日に某医者に話したところ、
「あ~、それ雷雨でびっくりして過多月経から貧血になったのねー。貴女外界からの刺激に弱いもーん。自閉症スペクトラムの感覚過敏だからね、アハハ」
……なあ。祖母も雷雨が苦手で、落雷で真っ青になるんだよ。自分の友達も同様で、雷雨で頭痛吐き気起こすんだが。てめーの理屈だと、祖母も友達も自閉症スペクトラムの感覚過敏になるんだがなあ!
偏見との戦いは今日も続く。
しかも相手は医者!
…ハァ…。
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