小さいころ

エタらせ芸人

工作

 おそらく四~五歳ごろ。


 私は幼稚園で工作した。厚紙を箱型に組み立て、中に紙で家具を作り、立体的な紙の家を作った。家というよりも、ワンルームの間取りを上から覗いているような感じだった。

 私はそれを、意気揚々家に持って帰った。家族に見せるつもりだった。私は工作をベッドに置いた。

 その後、仕事からマミーが帰ってきた。マミーは部屋に入り、何も考えずベッドに座った。工作を尻に踏んだ。私はマミーを見上げた。

 そのときの、こいつマジかという感情は、鮮明に覚えている。

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